可愛いあの子の継母になるなら、獣人大公の嫌われ妻でも構いませんわ!〜どうやら私は侯爵家の悪女のようです〜
 アリムの笑顔が作れる役目だと考えたら、頑張ろうと思えた。

(こうしてみるとアリムと全然違っているわね)

 つい、ヴァンレックの金髪に目を引き寄せられる。顔立ちもなんとも美しい。しかしさらに目を引くのは、彼の黄金色と呼ぶに相応しい金色の瞳だ。

 特徴的で目を引くその稀有な瞳の色は、王家の特徴だと言う。

 確かに横顔を見つめていると『狼』のイメージも――。

「あ」

 そういえば、アリムは違う。美しいブルーだ。

 それが揉めて引き取るのが今になったのか。それも関係して愛した女性と結婚が難航したのか?

 いろいろと聞きたいことは浮かんだが、繊細な話題だ。

 離縁するまでにヴァンレックがどういう計画を立てているのか、一協力者が尋ねるのも気が引ける。アイリスは期間限定で、そう長くならないうちにはここを去らなければならないから。

「他に何か確認したいことでも? ああ、アリムに必要なことなら、俺に都度相談などは不要だ。買い物も含めて好きにしてくれていい」
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