本当の私を知られたら終わる恋だと思っていたのに、彼の溺愛が止まりません
ひとり児童公園のベンチに取り残された私は、頭を抱えてうずくまった。
要さんの最後の言葉は、私のわずかな願いを粉々に打ち砕き、再起不能なまでに打ちのめした。
『さよなら。ミチルちゃん。』
要さんは知っていたんだ。
ミチルが私・・・臼井千佐だってことを。
知ってもなお、ミチルを好きでいてくれたんだ。
そして私から、その事実が打ち明けられるのを、待っていたんだ。
それなのに・・・私は、要さんになにを言ったのだろう。
ミチルの恋は遊びだったって・・・ミチルのことは忘れてって・・・そう言ったんだ。
私は馬鹿だ。
どうして要さんの優しさを信じることが出来なかったのだろう。
何をそんなに怖がっていたのだろう。
要さんならどんな事実も、正直に話せばきっと受け入れてくれたはずなのに。