【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
「クラリス様。私を心配してくださって、ありがとうございます。でも……私は平民ですし、小さな頃からずっと働いていたせいか。何かをしていないと、なんだか落ち着かなくて……だから、ブレンダン様のご実家のお店で働かせていただけるかもしれないと聞いて、嬉しいんです」

 瞳を輝かせて喜んでいるスイレンに、クラリスは難しい顔をした。

「とにかく……お兄様に、聞いてみましょう。きっと、お許しにはならないと思うわ」

 本人が望んでいるとわかっていても、どうしても事の成り行きに納得のいかない様子のクラリスに、ベッドの上のスイレンは困った顔をして微笑んだ。


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