【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
リカルドは何も言わずにただ微笑むスイレンを見て、何故か苦しそうな顔をして片手を口に当てた。
「スイレン……もう少し、もう少しだけ待ってほしい。そうしたら、君に言いたいことがある」
リカルドの言葉を聞いた途端に胸が苦しくなり、どうしても期待をしてしまう心を止められなかった。
彼のことが本当に心から好きで、他には何も目に入らなくなってしまう。ただただ好きで、勘違いかもしれないと思っても。それでもどうしても、もしかしてが捨てられなくなってきて。
(彼は私を天国に行かせることも、地獄に落とすことも……その眼差しや言葉ひとつで出来る)
◇◆◇
「いらっしゃい。スイレンちゃん。初出勤日だし、緊張するだろう。今日僕は丁度休みだから、付き合うよ」
何度かの彼との手紙のやりとりの内に打ち合わせていた通りに、ブレンダンは店先にまでスイレンを迎えに出てきてくれた。
今日は竜の姿での仕事がないと言って人型になっていたワーウィックもスイレンの行く先に付いて来たがったが、仕事場にまで着いていくのはルール違反だとリカルドに諭されて、不満を言いつつも家で留守番をすることになった。
「スイレン……もう少し、もう少しだけ待ってほしい。そうしたら、君に言いたいことがある」
リカルドの言葉を聞いた途端に胸が苦しくなり、どうしても期待をしてしまう心を止められなかった。
彼のことが本当に心から好きで、他には何も目に入らなくなってしまう。ただただ好きで、勘違いかもしれないと思っても。それでもどうしても、もしかしてが捨てられなくなってきて。
(彼は私を天国に行かせることも、地獄に落とすことも……その眼差しや言葉ひとつで出来る)
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「いらっしゃい。スイレンちゃん。初出勤日だし、緊張するだろう。今日僕は丁度休みだから、付き合うよ」
何度かの彼との手紙のやりとりの内に打ち合わせていた通りに、ブレンダンは店先にまでスイレンを迎えに出てきてくれた。
今日は竜の姿での仕事がないと言って人型になっていたワーウィックもスイレンの行く先に付いて来たがったが、仕事場にまで着いていくのはルール違反だとリカルドに諭されて、不満を言いつつも家で留守番をすることになった。