【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
彼の婚約者である美女イジェマは、確か姓がパーマーではなかっただろうか。
彼と彼女とのやり取りを直接見てしまったことに痛む胸を押さえて、俯きそうな顔を上げて微笑むとスイレンはリカルドに言った。
「ただいま、帰りました。リカルド様。夕食がもう、出来ているみたいですよ」
「ああ。呼びに来てくれて、ありがとう。スイレンは先に行っていてくれ。すぐに、俺も降りるよ」
そう言ってから、扉を閉めたリカルドの後ろ姿が切なくて、どうしても悲しくて。スイレンは、階下へと向かいながら自然と出てくる涙を瞬きで散らした。
◇◆◇
「リカルド様に、届け物ですか?」
昼過ぎにやって来たブレンダンは、うんと大きく頷いた。彼の手には、大きな封筒があった。それを差し出し、スイレンに渡すと優しく微笑んだ。
「そう。お休みのところ、頼んじゃってごめんね。僕は今から哨戒の任務があって、クライヴと飛びに行かなきゃいけないんだ。けど、これを急ぎで城に居るリカルドに、渡して欲しいんだ。この腕輪を見せれば僕の身内ってことは、示せるから。門番の衛兵には、それを見せてくれ」
彼と彼女とのやり取りを直接見てしまったことに痛む胸を押さえて、俯きそうな顔を上げて微笑むとスイレンはリカルドに言った。
「ただいま、帰りました。リカルド様。夕食がもう、出来ているみたいですよ」
「ああ。呼びに来てくれて、ありがとう。スイレンは先に行っていてくれ。すぐに、俺も降りるよ」
そう言ってから、扉を閉めたリカルドの後ろ姿が切なくて、どうしても悲しくて。スイレンは、階下へと向かいながら自然と出てくる涙を瞬きで散らした。
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「リカルド様に、届け物ですか?」
昼過ぎにやって来たブレンダンは、うんと大きく頷いた。彼の手には、大きな封筒があった。それを差し出し、スイレンに渡すと優しく微笑んだ。
「そう。お休みのところ、頼んじゃってごめんね。僕は今から哨戒の任務があって、クライヴと飛びに行かなきゃいけないんだ。けど、これを急ぎで城に居るリカルドに、渡して欲しいんだ。この腕輪を見せれば僕の身内ってことは、示せるから。門番の衛兵には、それを見せてくれ」