【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
「それでも。彼が君を見つけることが出来たら、君から今言ったその素直な気持ちを言いなさい。何かを言わなくても、自分の想いが伝わると思っているなんて、傲慢な考えだ。それが約束出来るのなら、君を匿ってあげよう……まあ……同じ街に居るというのに。もし、見つけられないなら、それだけの想いでしかないと言う事だな」
ジョルジオの言葉を聞いて、スイレンの胸はじわりと痛んだ。
(好きで、好きで、ただ好きで……だからなんだって言うんだろう。あの人にあげられるものは、この身ひとつ以外何もなかった。それだって、彼には要らないものだ。だから、傍から離れるのが、一番良い)
これはスイレン自身が望んだことで、これこそが最善の道だと思っていた。彼と自分。二人がお互いに幸せになるための、間違っていない決断だった。
(なのに、なんでこんなに胸が痛むの)