【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
「役になんか、立たなくても良いんだ。スイレンが傍に居るだけで、それで良い。今まで何も言わなくて……悪かった。俺が君を好きなことは、もう理解してくれていると思っていたんだ。それにイジェマと婚約を解消しないと、君には手を出せないし。あんまりにも一緒に住んでいる君が可愛くて。我慢するのも限界だった……もう、どこにも行かないでくれ」
そう言ってリカルドはスイレンを横抱きにすると、すぐ近くで竜の姿で静かに二人を待っていたワーウィックに飛び乗った。
一気に上空まで上昇すると、近くに集まっていた竜騎士たちが一斉に口笛を吹く。
「ブレンダン。今夜は、全員に酒を奢って来てくれ。金はいくらでも出す」
リカルドがそう言えば、空の上で歓声が挙がり拍手が鳴った。
青い竜に騎乗したまま近くに居たブレンダンは、不満そうに鼻を鳴らす。四方竜に囲まれていて、彼らはスイレンのことを興味深そう見ていた。
スイレンは改めて彼らを見て、これだけの人達がずっと自分を探していてくれたんだと思うと申し訳なった。
薄紅色の空がやがて薄紫になって、赤い日が落ちていくのを見ながらリカルドが言った。
「帰ろう。スイレン。今日から、ずっと一緒だ」
そう言ってくれるリカルドの傍にこれからも居られるなら、何でも出来るとそう思ってしまった。
ずっとずっと夢見ていた茶色の目を持つリカルドの腕の中、スイレンは目を閉じて彼の胸に頭を寄せた。
そう言ってリカルドはスイレンを横抱きにすると、すぐ近くで竜の姿で静かに二人を待っていたワーウィックに飛び乗った。
一気に上空まで上昇すると、近くに集まっていた竜騎士たちが一斉に口笛を吹く。
「ブレンダン。今夜は、全員に酒を奢って来てくれ。金はいくらでも出す」
リカルドがそう言えば、空の上で歓声が挙がり拍手が鳴った。
青い竜に騎乗したまま近くに居たブレンダンは、不満そうに鼻を鳴らす。四方竜に囲まれていて、彼らはスイレンのことを興味深そう見ていた。
スイレンは改めて彼らを見て、これだけの人達がずっと自分を探していてくれたんだと思うと申し訳なった。
薄紅色の空がやがて薄紫になって、赤い日が落ちていくのを見ながらリカルドが言った。
「帰ろう。スイレン。今日から、ずっと一緒だ」
そう言ってくれるリカルドの傍にこれからも居られるなら、何でも出来るとそう思ってしまった。
ずっとずっと夢見ていた茶色の目を持つリカルドの腕の中、スイレンは目を閉じて彼の胸に頭を寄せた。