【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
1-16 何も持たなくても
スイレンを抱き締めて離さないままでリカルドは、家の前で降り立った。
ゆっくりと彼女を地面の上に立たせて二人を降ろして黙ったまま、すぐに人化をしたワーウィックに、財布を渡しながら言った。
「財布をブレンダンに渡しといてくれ。後、お前はもう今夜は巣の方に帰れ」
「スイレン、何かあったら僕を呼ぶんだよ。リカルドの……スイレンにっ……もごっ」
話している間にリカルドの大きな手に口を塞がれたワーウィックは、何故か鬼気迫るように真顔になっているリカルドに追い払われて、涙目で何度か振り返りながら、ブレンダンの家がある方向に向かって走って行った。
「スイレン。おいで」
リカルドは、今だ夢見心地にあるスイレンの手を取って家の中に入った。
(リカルド様……手が、熱い)
ゆっくりと彼女を地面の上に立たせて二人を降ろして黙ったまま、すぐに人化をしたワーウィックに、財布を渡しながら言った。
「財布をブレンダンに渡しといてくれ。後、お前はもう今夜は巣の方に帰れ」
「スイレン、何かあったら僕を呼ぶんだよ。リカルドの……スイレンにっ……もごっ」
話している間にリカルドの大きな手に口を塞がれたワーウィックは、何故か鬼気迫るように真顔になっているリカルドに追い払われて、涙目で何度か振り返りながら、ブレンダンの家がある方向に向かって走って行った。
「スイレン。おいで」
リカルドは、今だ夢見心地にあるスイレンの手を取って家の中に入った。
(リカルド様……手が、熱い)