【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
そして、そう遠くはない未来にいずれ死んでしまう運命にあるという、悲劇的なことなどもう思い浮かばなかった。
ただただ、あの人にまた会いたい。出来るなら、声も聞いてみたい。
それだけが、スイレンの心を占めていた。
◇◆◇
それから三日間ほど、タイミングが合わずにスイレンはリカルドに近付くことは叶わなかった。
彼を見張るために配置されている衛兵がその檻の前に居て何かを伝えていたり、また他に人目があったり、朝の市場での仕入れをしていたら時間に遅れて、既に人が集まり出したりと全く話す機会が出来なかった。
夜遅くにぽつりと雨の音がしたその日、明日こそは話しかけるとスイレンは決意を固めた。
夜半過ぎに大雨になった明くる朝、土砂降りの大雨はまだ降り続いていた。
今日は、花売りの仕事は難しいだろう。
雨が降ってしまうと、外を歩く人が目に見えて減ってしまうからだ。
外出の支度を終えたスイレンは、あまり得意ではない生活魔法で空気の傘を作り出すと、急いで広場までの道を走り出した。
ただただ、あの人にまた会いたい。出来るなら、声も聞いてみたい。
それだけが、スイレンの心を占めていた。
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それから三日間ほど、タイミングが合わずにスイレンはリカルドに近付くことは叶わなかった。
彼を見張るために配置されている衛兵がその檻の前に居て何かを伝えていたり、また他に人目があったり、朝の市場での仕入れをしていたら時間に遅れて、既に人が集まり出したりと全く話す機会が出来なかった。
夜遅くにぽつりと雨の音がしたその日、明日こそは話しかけるとスイレンは決意を固めた。
夜半過ぎに大雨になった明くる朝、土砂降りの大雨はまだ降り続いていた。
今日は、花売りの仕事は難しいだろう。
雨が降ってしまうと、外を歩く人が目に見えて減ってしまうからだ。
外出の支度を終えたスイレンは、あまり得意ではない生活魔法で空気の傘を作り出すと、急いで広場までの道を走り出した。