【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
今夜のパーティは、かなりの人出で、着飾った多くの人達に混じっても遜色のないようにと、スイレン自身もある程度のお洒落はしている。
ガーディナー商会で本職に素敵な髪型と流行の化粧をして貰っていて、借りたドレスは流行の最先端だ。人々からの視線を感じるスイレンは、自分でもいつもよりは見られる格好をしている自覚があった。
「やあ。君、可愛いね。名前を教えて」
だから、こうしたパーティでの男性の誘い文句を断る事も、ある程度は慣れて来たつもりだった。
その時も、一言だけで断って、すぐに通り過ぎてしまうつもりだった。貴族は無粋な真似を嫌うから、断ったというのに食い下がる男性も珍しい。
けれど、通り過ぎることは出来なかった。その人物がついこの前に、遠目で一瞬だけ見た人物であることに、咄嗟に気が付いてしまったからだ。
「良かったら、僕と踊らないか。一度だけでも良いから」
彼の登場に、あまりの驚きに声も出ないスイレンに対して、声の主は言葉を重ねるように尋ねて来た。
ガーディナー商会で本職に素敵な髪型と流行の化粧をして貰っていて、借りたドレスは流行の最先端だ。人々からの視線を感じるスイレンは、自分でもいつもよりは見られる格好をしている自覚があった。
「やあ。君、可愛いね。名前を教えて」
だから、こうしたパーティでの男性の誘い文句を断る事も、ある程度は慣れて来たつもりだった。
その時も、一言だけで断って、すぐに通り過ぎてしまうつもりだった。貴族は無粋な真似を嫌うから、断ったというのに食い下がる男性も珍しい。
けれど、通り過ぎることは出来なかった。その人物がついこの前に、遠目で一瞬だけ見た人物であることに、咄嗟に気が付いてしまったからだ。
「良かったら、僕と踊らないか。一度だけでも良いから」
彼の登場に、あまりの驚きに声も出ないスイレンに対して、声の主は言葉を重ねるように尋ねて来た。