【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
スイレンだって、もしイジェマに対する彼の態度も何も知らず、リカルドというただ一人の人が居なかったとしたら。こんな状況では心は浮き立ってしまうことは仕方ないと思ってしまう程度には、彼は魔性の美しさを持っていた。
「い、いいえ。これは……無作法を。申し訳ございません。私は……その、こちらの会場には、仕事で来ていまして。どうか、別の美しいご令嬢を誘ってください。それに……私は、踊れないんです」
謝罪の意味も込めて、スカートを持ち貴族流の挨拶をすれば、ジャック・ロイドはスイレンの言葉を意に介さずに言葉を重ねた。
「ふうん。踊れないんだ。それでは、向こうに行って少し話さない?」
誘いを断り去ろうとしていたスイレンの手をぎゅっと握り、イジェマの元恋人であるジャック・ロイドは外のバルコニーへと連れて行った。
美しい青年に手を引かれて歩くスイレンに、会場中の女性から羨望の眼差しが集まる。
(なんなの……強引過ぎるわ)
外の風を受ければ、ひんやりとしていた。
「い、いいえ。これは……無作法を。申し訳ございません。私は……その、こちらの会場には、仕事で来ていまして。どうか、別の美しいご令嬢を誘ってください。それに……私は、踊れないんです」
謝罪の意味も込めて、スカートを持ち貴族流の挨拶をすれば、ジャック・ロイドはスイレンの言葉を意に介さずに言葉を重ねた。
「ふうん。踊れないんだ。それでは、向こうに行って少し話さない?」
誘いを断り去ろうとしていたスイレンの手をぎゅっと握り、イジェマの元恋人であるジャック・ロイドは外のバルコニーへと連れて行った。
美しい青年に手を引かれて歩くスイレンに、会場中の女性から羨望の眼差しが集まる。
(なんなの……強引過ぎるわ)
外の風を受ければ、ひんやりとしていた。