【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
広間には人々が数多く居て、それだけで温められていれた会場から出て来たばかりなので寒くはない。だが、何の上着も着ていない袖のないドレスのままであれば、すぐにでも体が冷えてしまうだろう。
ジャックはそれをわかっているはずなのに、スイレンの手を離してはくれなかった。
「あのっ……手を放してください。何か、私に御用ですか?」
偶然見かけて気になった程度では、ここまでの事はしないはずだとスイレンは思った。
(この人、何かおかしい。何か目的があって……私に近付いて来た?)
訝し気な様子で、ジャック・ロイドを見つめるスイレンに彼はふんと鼻を鳴らした。
「君は、あのリカルド・デュマースの恋人だっていうのは、本当?」
スイレンは、その言葉を聞いてぐっと言葉に詰まった。
多くの竜を使ったあの空からの大捜索は、街でもかなりの大騒ぎになっていたとガーディナー商会でも聞いていた。
名前しか知らなかった彼の耳にも入ってしまうくらいに、噂というのは早く回ってしまうのだろうか。
戸惑っているスイレンの顔を、まじまじと覗き込みながらジャックはゆっくりと言った。
ジャックはそれをわかっているはずなのに、スイレンの手を離してはくれなかった。
「あのっ……手を放してください。何か、私に御用ですか?」
偶然見かけて気になった程度では、ここまでの事はしないはずだとスイレンは思った。
(この人、何かおかしい。何か目的があって……私に近付いて来た?)
訝し気な様子で、ジャック・ロイドを見つめるスイレンに彼はふんと鼻を鳴らした。
「君は、あのリカルド・デュマースの恋人だっていうのは、本当?」
スイレンは、その言葉を聞いてぐっと言葉に詰まった。
多くの竜を使ったあの空からの大捜索は、街でもかなりの大騒ぎになっていたとガーディナー商会でも聞いていた。
名前しか知らなかった彼の耳にも入ってしまうくらいに、噂というのは早く回ってしまうのだろうか。
戸惑っているスイレンの顔を、まじまじと覗き込みながらジャックはゆっくりと言った。