【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
1-3 飛び立つ
しんとしたまだ薄暗い早朝の冷たい空気の中、スイレンはやはり檻がある広場へと急いでいた。
聞こえて来る街の噂話に耳を澄ませれば、リカルドはこの国に来て舌を噛み切って自殺することも衛兵の命令に逆らうことも許されない特殊な魔法がかけられているらしい。
だから、食事を絶って自らを死に追いやることも出来ないと聞いた。
それは、的外れな心配なのかもしれない。
敵地に居る彼が命を繋ぐために無理矢理にだとしても、きちんとした三食の食事は取っているのだと思うと、スイレンは安心してほっと息をついた。
檻の中のリカルドは、スイレンが来るようになった最初の頃こそ、少しだけ周囲を警戒していたようだった。
あまり話すことが上手いとは言えないスイレンは、前の日あったことや深刻に聞こえない程度の自分の身の上話などを勝手に話した。
そうして挨拶をして勝手に帰っていくスイレンのことは、リカルドはもう気にしないことに決めてしまったらしい。
そんなリカルドにここに来ることを嫌がられていない思えば、スイレンの心はどうしても彼に会いたいという気持ちを抑えられなかった。
聞こえて来る街の噂話に耳を澄ませれば、リカルドはこの国に来て舌を噛み切って自殺することも衛兵の命令に逆らうことも許されない特殊な魔法がかけられているらしい。
だから、食事を絶って自らを死に追いやることも出来ないと聞いた。
それは、的外れな心配なのかもしれない。
敵地に居る彼が命を繋ぐために無理矢理にだとしても、きちんとした三食の食事は取っているのだと思うと、スイレンは安心してほっと息をついた。
檻の中のリカルドは、スイレンが来るようになった最初の頃こそ、少しだけ周囲を警戒していたようだった。
あまり話すことが上手いとは言えないスイレンは、前の日あったことや深刻に聞こえない程度の自分の身の上話などを勝手に話した。
そうして挨拶をして勝手に帰っていくスイレンのことは、リカルドはもう気にしないことに決めてしまったらしい。
そんなリカルドにここに来ることを嫌がられていない思えば、スイレンの心はどうしても彼に会いたいという気持ちを抑えられなかった。