【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
スイレンは目を開けて、暗闇の中に黄金色に輝く美しい瞳を見た。
先ほどまで魔物のような恐ろしい姿をしているに違いないと思っていた存在は、優美でしなやかな美しい身体を持っていた。
魅入られたように黄金色の目をじっと見つめながら、スイレンは切々と訴えた。
「ほんの……少しの間だけで、良いんです。この山周辺のある結界を、解いていただきたくて……お願いします。私が出来ることなら、何でもします。どうか……どうか……お願いします」
跪き、願った。
きっと残酷な程に、気まぐれな存在だと、そう思った。
圧倒的な力をその手に持っているから、気分が向けばもしかしたら願いを叶えてくれるかもしれない。その気まぐれに、スイレンは賭けるしかなかった。
それは、とんでもなく勝率の低い賭けかもしれない。それでも、この身を差し出してでも、どうにか訴えたかった。
(……何か、良い匂いがするな)
スイレンの必死の叫びにも、特に絆された様子を見せることなく、興味深そうにクライヴとスイレンの二人を見比べている。
「スイレン。もしかしたら、魔法の花のことじゃない?」
先ほどまで魔物のような恐ろしい姿をしているに違いないと思っていた存在は、優美でしなやかな美しい身体を持っていた。
魅入られたように黄金色の目をじっと見つめながら、スイレンは切々と訴えた。
「ほんの……少しの間だけで、良いんです。この山周辺のある結界を、解いていただきたくて……お願いします。私が出来ることなら、何でもします。どうか……どうか……お願いします」
跪き、願った。
きっと残酷な程に、気まぐれな存在だと、そう思った。
圧倒的な力をその手に持っているから、気分が向けばもしかしたら願いを叶えてくれるかもしれない。その気まぐれに、スイレンは賭けるしかなかった。
それは、とんでもなく勝率の低い賭けかもしれない。それでも、この身を差し出してでも、どうにか訴えたかった。
(……何か、良い匂いがするな)
スイレンの必死の叫びにも、特に絆された様子を見せることなく、興味深そうにクライヴとスイレンの二人を見比べている。
「スイレン。もしかしたら、魔法の花のことじゃない?」