【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
スイレンが驚いて振り返ると、そこには美しい顔を歪ませ鬼の形相をしたジャック・ロイドが剣を振り下ろしているところだった。
すんでのところで銀色の長剣を受け止めているのは、前に居るリカルドが持っている小さな短剣だ。彼のロープを切るために、使ったものだろうか。
「……ロイド。お前だったのか」
短く呟くと、リカルドはロイドを押し返すように一気に力を込めながら立ち上がり、驚きで身を竦ませたままで動けないスイレンを背後へと庇った。
一度大きく押し退けられ、もう一度長剣を構え直したジャックは身体中から滲み出るような憎しみを込めて、リカルドへと言い放つ。
「デュマース! 本当に、悪運の強い奴。あのまま、ガヴェアに捕らえられたままで大人しく殺されていれば、良かったものを……ご自慢の輝かしい戦功とて、所詮紛い物。あの火竜が居なければ、お前には何も出来まい」
「ロイド。お前がどんな勘違いをしているかは、知らない。だが、俺は竜に選ばれ、お前は選ばれなかった。それが、答えだ」
リカルドは動揺を微塵も見せることなく、隙なく戦闘態勢を構えた。
すんでのところで銀色の長剣を受け止めているのは、前に居るリカルドが持っている小さな短剣だ。彼のロープを切るために、使ったものだろうか。
「……ロイド。お前だったのか」
短く呟くと、リカルドはロイドを押し返すように一気に力を込めながら立ち上がり、驚きで身を竦ませたままで動けないスイレンを背後へと庇った。
一度大きく押し退けられ、もう一度長剣を構え直したジャックは身体中から滲み出るような憎しみを込めて、リカルドへと言い放つ。
「デュマース! 本当に、悪運の強い奴。あのまま、ガヴェアに捕らえられたままで大人しく殺されていれば、良かったものを……ご自慢の輝かしい戦功とて、所詮紛い物。あの火竜が居なければ、お前には何も出来まい」
「ロイド。お前がどんな勘違いをしているかは、知らない。だが、俺は竜に選ばれ、お前は選ばれなかった。それが、答えだ」
リカルドは動揺を微塵も見せることなく、隙なく戦闘態勢を構えた。