【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
2-8 歌
王都へと帰り着いて、リカルドが本格的な治療を受けてから、医者の許可を得て家に帰れるようになるまで、スイレンは出来るだけ彼の傍を離れなかった。
ずっとその瞬間まで興奮状態だったせいなのか、不思議と眠くならなかった。
けれど、森の中を歩き回って土に塗れ汚れ切っていた服を着替えてから、自室のお風呂に入る前に少しだけ休もうと自分の部屋のベッドで横になってから、スイレンの記憶は途切れていた。
「リカルド様」
ふと目を覚ましたスイレンは、思わず口にして慌てて口に手を当てた。
目を開ければ、目を閉じている彼の顔が間近にあって、思わず名前を呼んでしまった。
(え。何。これは……どういう状況なの……?)
よくよく周囲を確認すれば、やはり横になった瞬間に寝入ってしまっていたのか、スイレンは自分の部屋のベッドに寝ていた。
リカルドは、その後スイレンの様子を見にきて、彼女の横で眠ってしまったのだろうか。
精悍な彼からは想像できない、可愛らしい寝顔をまじまじと、見つめる。規則正しく繰り返される深い呼吸。
ずっとその瞬間まで興奮状態だったせいなのか、不思議と眠くならなかった。
けれど、森の中を歩き回って土に塗れ汚れ切っていた服を着替えてから、自室のお風呂に入る前に少しだけ休もうと自分の部屋のベッドで横になってから、スイレンの記憶は途切れていた。
「リカルド様」
ふと目を覚ましたスイレンは、思わず口にして慌てて口に手を当てた。
目を開ければ、目を閉じている彼の顔が間近にあって、思わず名前を呼んでしまった。
(え。何。これは……どういう状況なの……?)
よくよく周囲を確認すれば、やはり横になった瞬間に寝入ってしまっていたのか、スイレンは自分の部屋のベッドに寝ていた。
リカルドは、その後スイレンの様子を見にきて、彼女の横で眠ってしまったのだろうか。
精悍な彼からは想像できない、可愛らしい寝顔をまじまじと、見つめる。規則正しく繰り返される深い呼吸。