【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
笑顔で入ってくる彼を制止するのも忘れて、スイレンは濁った湯が張られた湯船に浸かったままで背の高い彼を見上げた。リカルドは服が濡れるのも構わずに、タイルの床に膝をついて湯舟に座ったままの彼女と目線を合わせた。
「……いつか。俺が檻に入っていた時に、歌ってくれた歌だ。あの時を思い出して我慢できず入って来てしまった。気分よく歌っていたのに、ごめん」
スイレンは勇気を出して、彼の入っていた檻の前で歌ったことを思い出した。
(リカルド様は、あの拙い歌を覚えていてくれたんだ。今も。嬉しい)
「これは……わかりにくいんですけど、恋の歌なんです。長く会えなかったけれど、やっと愛する人に会えたっていう……そんな曲なんですよ」
リカルドはうんと一度頷いて、スイレンの濡れた顔に自分の顔を近づけると、やさしく何度か触れるだけの軽いキスをした。唇を食んで最後にぺろっと舐めると、名残惜しそうに唇を離した。
「これ以上すると、止まれなくなりそうだから……今はこれでやめておく。起きたばかりで、お腹が空いただろう。俺は先に下に降りるから。ゆっくり入っておいで」
「……いつか。俺が檻に入っていた時に、歌ってくれた歌だ。あの時を思い出して我慢できず入って来てしまった。気分よく歌っていたのに、ごめん」
スイレンは勇気を出して、彼の入っていた檻の前で歌ったことを思い出した。
(リカルド様は、あの拙い歌を覚えていてくれたんだ。今も。嬉しい)
「これは……わかりにくいんですけど、恋の歌なんです。長く会えなかったけれど、やっと愛する人に会えたっていう……そんな曲なんですよ」
リカルドはうんと一度頷いて、スイレンの濡れた顔に自分の顔を近づけると、やさしく何度か触れるだけの軽いキスをした。唇を食んで最後にぺろっと舐めると、名残惜しそうに唇を離した。
「これ以上すると、止まれなくなりそうだから……今はこれでやめておく。起きたばかりで、お腹が空いただろう。俺は先に下に降りるから。ゆっくり入っておいで」