【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
スイレンが彼に会いに通って来ている二週間の間、リカルドは一度として声を出さなかった。
もう一度繰り返すように質問を繰り返した彼の声に、我に返りスイレンは答える。
「スイレン・アスターです。竜騎士さま」
リカルドはスイレンの応えを聞いて、口の中でその名前を繰り返すと大きく頷いた。
そして、遠くの空に視線を移し、目を細めて呟いた。
「ここは、危険だ。早く逃げた方が良い」
(……危険?)
スイレンは、彼の言葉に思わず首を傾げた。
突如。王都全体に、警戒音が響き渡る。先の激しい大戦時にも、この王都にまで敵勢は攻めて来なかった。
王都で生まれ育ったスイレンも、警戒音を聞くことはこれが初めてだ。衛兵達が異変を察して、広場へと集まって来る。
何かが起こっている事を察して、スイレンは彼が視線を向けている方向を追うように見上げた。
薄闇に浮かび上がる何騎もの、竜の群れ。
無敵の竜騎士団が堅固な守備を誇るガヴェアの王都にまで、たった一人囚われた仲間を救いにやって来たのだ。
「走れ!」
もう一度繰り返すように質問を繰り返した彼の声に、我に返りスイレンは答える。
「スイレン・アスターです。竜騎士さま」
リカルドはスイレンの応えを聞いて、口の中でその名前を繰り返すと大きく頷いた。
そして、遠くの空に視線を移し、目を細めて呟いた。
「ここは、危険だ。早く逃げた方が良い」
(……危険?)
スイレンは、彼の言葉に思わず首を傾げた。
突如。王都全体に、警戒音が響き渡る。先の激しい大戦時にも、この王都にまで敵勢は攻めて来なかった。
王都で生まれ育ったスイレンも、警戒音を聞くことはこれが初めてだ。衛兵達が異変を察して、広場へと集まって来る。
何かが起こっている事を察して、スイレンは彼が視線を向けている方向を追うように見上げた。
薄闇に浮かび上がる何騎もの、竜の群れ。
無敵の竜騎士団が堅固な守備を誇るガヴェアの王都にまで、たった一人囚われた仲間を救いにやって来たのだ。
「走れ!」