【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】

2-10 早く

 全員が家へと揃いいつも通りの夕食が終わって、後片付けを済ませた。

 テレザも挨拶をして家へと帰り、三人でのんびりと寛いでいたら、リカルドはワーウィックに向かって言った。

「ワーウィック。お前。今日は、竜舎に帰れ」

 彼の言葉を聞いたワーウィックは、半眼になってリカルドとスイレンの二人を見比べた。彼からの視線に、スイレンは少し居心地悪くなってしまった。

(……別に。これから、何か悪いことをする訳ではないんだけど……なんか、照れくさいし恥ずかしい……)

「……まあ……今夜は、仕方ないか。邪魔しないよ。スイレン。何かあったら、僕の名前を呼ぶんだよ。絶対に、助けてあげるからね」

 息をついて真顔でそう言ったワーウィックに、スイレンは苦笑して頷いた。

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