【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
 スイレンは寝巻から、かろうじてはみ出ていた爪先にキスを落とし、上目遣いで自分を見るリカルドを見下ろした。

 くすぐったくて、思わず笑い出してしまいそうな初めての甘い感覚に戸惑った。

「なっ……何をっ……してるんですか……」

「大丈夫か。どうか、ちゃんと点検しよう。スイレン」

 彼の茶色い瞳の奥の光に灯った何かが見えて、戸惑いつつも期待に心が震えた。

「ま。待って、リカルド様」

 慌てたスイレンの制止の声には耳も貸さずに、リカルドはスイレンが着ていた寝巻きの長い裾を捲り上げた。露わになったすんなりした白い両足に、いくつかある青黒い痣に見つけ眉を寄せた。

 昨日、医師に診て貰った時には、まだ赤い痣だけだったが、先ほどお風呂に入った時に確認して見たら、こんな色になってしまっていたのだ。

 スイレンは恐る恐る医者から貰った薬を痣の部分に付けてみたが、塗り薬でそんなに早い時間で改善されるはずもない。

 リカルドは指で白い肌の中、色が変わってしまっている部分にそっと触れる。痛みを感じるほどの刺激ではないが、スイレンは恥ずかしくて逃げ出したくなりその身を揺らした。

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