【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
「ああ……俺の背中の傷なら、もう塞がっているよ。見る?」
リカルドが何でもないように言ったのでスイレンは驚いて、彼の笑顔をまじまじと見た。
リカルドはスイレンに握られていた手を一度撫でてから、そっと優しく離すと白いシャツを一気に脱いだ。騎士らしく逞しく鍛えられた筋肉が近くに見えて、何だか無性に恥ずかしくなったスイレンは視線を外した。
「スイレン。見て。ほら。綺麗に治っているだろう? 今回は、イクエイアスが俺のことを可哀想に思ったのか、便宜を図ってくれて、治療の魔法が受けられたんだ。俺は別に傷跡を気にはしないけど、君がこのことを思い出す材料にはしたくはなかった。捕らえられて情けない姿を見られた過去は、もう消せやしないけど、違う何かで塗り替えることなら出来るよ」
リカルドは背中を向けたままで、悔やむようにしてそう言った。機密情報を漏らされて卑劣な罠を仕掛けられたというのに、彼はそれを自分のせいだと悔やみ辛そうだ。
「情けない、なんてこと……絶対に、思ってません。リカルド様は……何も、何も悪くないから」
リカルドが何でもないように言ったのでスイレンは驚いて、彼の笑顔をまじまじと見た。
リカルドはスイレンに握られていた手を一度撫でてから、そっと優しく離すと白いシャツを一気に脱いだ。騎士らしく逞しく鍛えられた筋肉が近くに見えて、何だか無性に恥ずかしくなったスイレンは視線を外した。
「スイレン。見て。ほら。綺麗に治っているだろう? 今回は、イクエイアスが俺のことを可哀想に思ったのか、便宜を図ってくれて、治療の魔法が受けられたんだ。俺は別に傷跡を気にはしないけど、君がこのことを思い出す材料にはしたくはなかった。捕らえられて情けない姿を見られた過去は、もう消せやしないけど、違う何かで塗り替えることなら出来るよ」
リカルドは背中を向けたままで、悔やむようにしてそう言った。機密情報を漏らされて卑劣な罠を仕掛けられたというのに、彼はそれを自分のせいだと悔やみ辛そうだ。
「情けない、なんてこと……絶対に、思ってません。リカルド様は……何も、何も悪くないから」