【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
2-13 最速
「いってらっしゃい! 気をつけてね。お兄様。スイレン」
ワーウィックが飛び立つその時に、二人の見送りに来てくれていたクラリスがそう言ってから、軽く手を振った。
彼女の傍にはいつものように鋭い目付きをした黒髪の侍従アダムが佇み、その様子を見守っている。
以前にあの二人って恋仲なんですかとスイレンがこっそりと尋ねたら、兄であるリカルドは複雑そうな顔をして何も答えないままだった。けれど、あの二人から時折漂う甘い雰囲気は、きっとそういうことなのかなとスイレンは思った。
(それにリカルド様だって、自分自身が身分違いの結婚をするから……型通りの反対も出来ないものね)
彼の相手が他でもない自分だと思えば、スイレンは面映ゆい気持ちになった。
これから、二人でガヴェアへと向かう。
あの国で生まれ育ち、国籍のあるスイレンの結婚に関する書類を取りに行くためだ。
ワーウィックが飛び立つその時に、二人の見送りに来てくれていたクラリスがそう言ってから、軽く手を振った。
彼女の傍にはいつものように鋭い目付きをした黒髪の侍従アダムが佇み、その様子を見守っている。
以前にあの二人って恋仲なんですかとスイレンがこっそりと尋ねたら、兄であるリカルドは複雑そうな顔をして何も答えないままだった。けれど、あの二人から時折漂う甘い雰囲気は、きっとそういうことなのかなとスイレンは思った。
(それにリカルド様だって、自分自身が身分違いの結婚をするから……型通りの反対も出来ないものね)
彼の相手が他でもない自分だと思えば、スイレンは面映ゆい気持ちになった。
これから、二人でガヴェアへと向かう。
あの国で生まれ育ち、国籍のあるスイレンの結婚に関する書類を取りに行くためだ。