【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
「あの……さっき、クラリス様から聞いたんですけど……彼の、ジャック・ロイドの刑が決まったとか」
スイレンの言葉を聞いてリカルドはああと頷き、淡々としてあの彼のその後を語った。
「……国の宝である竜のワーウィックにも、傷が付けられていたからな。今回の件では、陛下が許し難いと激怒していた。事が知れて即日、ロイド家は貴族の身分を取り上げられた。そして、ジャック・ロイドも城の塔の上で一生幽閉されることになった」
ただ自分に持てぬものを持っているという何の罪もないリカルドに対し、あんな自分勝手な事を企んだ人間にスイレンは決して同情することは出来なかった。
だが、自分ではどうにもならぬ不遇の中で、どこにもやり場のない黒い憎しみを持つことは、理解出来るような気もするのだ。
(生きていれば、良い事ばかりが続く訳じゃない。どん底まで落ちてしまった時に、どんな考えを持つかなんて……その人の自由だわ。その場所から、更に落ちていくのも選ぶのも)
あまり耳障りが良いことだと言い難い話を耳に入れ、何も言わなくなったスイレンを心配したように、リカルドは彼女の頭の上にキスを落とした。
スイレンの言葉を聞いてリカルドはああと頷き、淡々としてあの彼のその後を語った。
「……国の宝である竜のワーウィックにも、傷が付けられていたからな。今回の件では、陛下が許し難いと激怒していた。事が知れて即日、ロイド家は貴族の身分を取り上げられた。そして、ジャック・ロイドも城の塔の上で一生幽閉されることになった」
ただ自分に持てぬものを持っているという何の罪もないリカルドに対し、あんな自分勝手な事を企んだ人間にスイレンは決して同情することは出来なかった。
だが、自分ではどうにもならぬ不遇の中で、どこにもやり場のない黒い憎しみを持つことは、理解出来るような気もするのだ。
(生きていれば、良い事ばかりが続く訳じゃない。どん底まで落ちてしまった時に、どんな考えを持つかなんて……その人の自由だわ。その場所から、更に落ちていくのも選ぶのも)
あまり耳障りが良いことだと言い難い話を耳に入れ、何も言わなくなったスイレンを心配したように、リカルドは彼女の頭の上にキスを落とした。