【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
リカルドは、民衆の集まる広場をじっと見渡した。多くの人が口汚く罵声を口にして、憎しみを込めて石や丸めた泥を投げつけて来た。
(……あまり、良い最期は迎えられなさそうだな)
そうは思うものの、こうなってしまってはリカルドだけの力ではどうしようもない。禍々しさも感じる魔獣用の檻の中から、出ることがもう出来ないのであれば、それは避けられない。
周り中。敵だらけの現状でも、何故かリカルドの心の中は凪いでいた。
それは何かの予感なのか。人生の終わりの始まりなのか。どうにも、判断がつかなかった。
◇◆◇
(え。この可愛い子。何。誰。罠?)
見世物になった檻の中で夜を明かす事になったリカルドは、朝まで浅い眠りを繰り返し、目を開いた時に呆けた頭で考えた。
物凄く可愛い女の子が、檻の外からリカルドの顔を覗き込んでいる。
何故か沢山の色鮮やかな花が入った木籠を持ち、新緑を思わせる若草色の目はこぼれ落ちんばかりに大きい。
さっきリカルドに向けて、挨拶したようにも思う。
そう。朝の挨拶だ。こんな檻の中では、非現実的でさえある。
(……本当に、現実か?)
(……あまり、良い最期は迎えられなさそうだな)
そうは思うものの、こうなってしまってはリカルドだけの力ではどうしようもない。禍々しさも感じる魔獣用の檻の中から、出ることがもう出来ないのであれば、それは避けられない。
周り中。敵だらけの現状でも、何故かリカルドの心の中は凪いでいた。
それは何かの予感なのか。人生の終わりの始まりなのか。どうにも、判断がつかなかった。
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(え。この可愛い子。何。誰。罠?)
見世物になった檻の中で夜を明かす事になったリカルドは、朝まで浅い眠りを繰り返し、目を開いた時に呆けた頭で考えた。
物凄く可愛い女の子が、檻の外からリカルドの顔を覗き込んでいる。
何故か沢山の色鮮やかな花が入った木籠を持ち、新緑を思わせる若草色の目はこぼれ落ちんばかりに大きい。
さっきリカルドに向けて、挨拶したようにも思う。
そう。朝の挨拶だ。こんな檻の中では、非現実的でさえある。
(……本当に、現実か?)