【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
リカルドは今の自分の現状を、恨めしく思った。
(あの可愛い女の子を、ただの竜騎士であった俺が見つけることが出来ていたなら)
リカルドの想いに、彼女が愛らしい薄紅色の唇で肯定の言葉をくれるなら。きっともう二度と離さない。離してくれと泣いて頼まれても、離せないだろう。そう思った。ほんの少ししか会っていないのに。
それほどまでに、心まで、囚われてしまっていた。
◇◆◇
その日は、なんだかリカルドの居る檻の前に来た時から、女の子の様子がおかしかった。
いつも、リカルドの顔を見れば微笑んで嬉しそうに、はにかむのに。
今日は切なそうな表情で、背の高いリカルドを見上げるのだ。一瞬だけ、泣きそうになったようにも見え、リカルドは眉を寄せた。
(……何か、悲しいことでも、あったのか?)
浮かない顔をした彼女がぽつりぽつりと話し出した内容は、なんでも突然縁談が纏まったのだと言う。だから、もうここには来ることが出来ないと、続けてそう言った。
リカルドは、自らの心臓が話を聞くごとに速度を上げていくのを感じた。
(あの可愛い女の子を、ただの竜騎士であった俺が見つけることが出来ていたなら)
リカルドの想いに、彼女が愛らしい薄紅色の唇で肯定の言葉をくれるなら。きっともう二度と離さない。離してくれと泣いて頼まれても、離せないだろう。そう思った。ほんの少ししか会っていないのに。
それほどまでに、心まで、囚われてしまっていた。
◇◆◇
その日は、なんだかリカルドの居る檻の前に来た時から、女の子の様子がおかしかった。
いつも、リカルドの顔を見れば微笑んで嬉しそうに、はにかむのに。
今日は切なそうな表情で、背の高いリカルドを見上げるのだ。一瞬だけ、泣きそうになったようにも見え、リカルドは眉を寄せた。
(……何か、悲しいことでも、あったのか?)
浮かない顔をした彼女がぽつりぽつりと話し出した内容は、なんでも突然縁談が纏まったのだと言う。だから、もうここには来ることが出来ないと、続けてそう言った。
リカルドは、自らの心臓が話を聞くごとに速度を上げていくのを感じた。