【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
3 理由(Side Ricardo)
(……俺。くさくないかな……)
ワーウィックに乗り、連れ去ったスイレンを腕に抱きながら、リカルドはその事が気になって仕方なかった。なんせ捕らえられてからというもの、二週間近くも風呂に入ってないのだ。
時折、スイレンが浄化の魔法を与えてくれてので、いくらかすっきりはしていたが、自分の匂いは自分ではわからない。
五感が鋭いワーウィックに、さっき(俺、くさくない?)と聞いたら(は? バカじゃないの)と、リカルドにとってみれば切実な気持ちを一蹴された。
間近に居るスイレンからは、花のような良い匂いがするから余計だった。
異性とこんなにまで近付いたのは、婚約者のイジェマの社交界デビューの時にどうしてもリカルドのエスコートが必要だったので、その時にダンスして以来の事だった。
もっとも、リカルド側の持つ、好意の度合いが天と地ほどの隔たりがあった。イジェマには嫌われても気にせずに流せてしまえるだろうが、スイレンには絶対に嫌われたくはなかった。
ワーウィックに乗り、連れ去ったスイレンを腕に抱きながら、リカルドはその事が気になって仕方なかった。なんせ捕らえられてからというもの、二週間近くも風呂に入ってないのだ。
時折、スイレンが浄化の魔法を与えてくれてので、いくらかすっきりはしていたが、自分の匂いは自分ではわからない。
五感が鋭いワーウィックに、さっき(俺、くさくない?)と聞いたら(は? バカじゃないの)と、リカルドにとってみれば切実な気持ちを一蹴された。
間近に居るスイレンからは、花のような良い匂いがするから余計だった。
異性とこんなにまで近付いたのは、婚約者のイジェマの社交界デビューの時にどうしてもリカルドのエスコートが必要だったので、その時にダンスして以来の事だった。
もっとも、リカルド側の持つ、好意の度合いが天と地ほどの隔たりがあった。イジェマには嫌われても気にせずに流せてしまえるだろうが、スイレンには絶対に嫌われたくはなかった。