【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
「大丈夫だよ。すぐに着く」
言葉も出ないほどに衝撃を受けた様子のスイレンに、リカルドの笑いを含んだ彼の低い声が耳元でしてスイレンは小さく頷いた。
◇◆◇
抱き上げられて、大きな赤い竜の背から降り立った時、スイレンは足が震えて立てなくなっていた。
慌てて支えようとリカルドが手を伸ばした時に、後ろから声を掛けられた。
「よお、リカルド。おかえり。そのお嬢さんは?」
リカルドの帰還を今か今かと待ち受けていたように、その場所に立っていた銀髪の男性が、興味津々の眼差しでこちらを見ていた。
「団長」
リカルドは質問には答えずに、ただ彼の名を呼んだ。
「いや。聞かなくても、なんとなくはわかるが……お前は檻の中に居たと、聞いたが? そんな状態で女の子を捕まえるって、どんな魔法を使ったんだ」
「もう良いですか? 彼女は、高速飛行に慣れていない。今立てない状態なので」
リカルドは団長と呼ばれた上司と思しき男性にも、特に遜ることもなく素っ気なく答えた。
スイレンは二人のやりとりを見ながら、なんだか不安になってしまった。
言葉も出ないほどに衝撃を受けた様子のスイレンに、リカルドの笑いを含んだ彼の低い声が耳元でしてスイレンは小さく頷いた。
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抱き上げられて、大きな赤い竜の背から降り立った時、スイレンは足が震えて立てなくなっていた。
慌てて支えようとリカルドが手を伸ばした時に、後ろから声を掛けられた。
「よお、リカルド。おかえり。そのお嬢さんは?」
リカルドの帰還を今か今かと待ち受けていたように、その場所に立っていた銀髪の男性が、興味津々の眼差しでこちらを見ていた。
「団長」
リカルドは質問には答えずに、ただ彼の名を呼んだ。
「いや。聞かなくても、なんとなくはわかるが……お前は檻の中に居たと、聞いたが? そんな状態で女の子を捕まえるって、どんな魔法を使ったんだ」
「もう良いですか? 彼女は、高速飛行に慣れていない。今立てない状態なので」
リカルドは団長と呼ばれた上司と思しき男性にも、特に遜ることもなく素っ気なく答えた。
スイレンは二人のやりとりを見ながら、なんだか不安になってしまった。