【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
リカルドは手紙を置くと、よろよろとした足取りで彼女の部屋にあるベッドに腰掛けた。リカルドが未来の伴侶となるスイレンのためにと買い揃えたものは、そのほとんどが残されていた。あの子は家から、ほぼ身ひとつで出て行った。
(何故だ……好意も感じていたし、上手くいっていると思っていた。だから……俺は)
いつも騒がしいワーウィックも、スイレンが出て行ったことを知ってリカルドの受けた強い衝撃を察してはいるのか。大人しく隣に座って、何も言わなかった。
(……自分に出来ることは、全部して来たつもりだった。隣国から連れ去ることになった彼女の暮らしやすい環境を整え、婚約者だったイジェマとの婚約解消を急ぎ、外で仕事がしたいというのも心配ではあったが許容した。竜騎士としての仕事と領地を抱える貴族としての仕事の合間に時間を作り一緒に出掛けたり、一人で取る食事が味気ないことを知っているからなるべく夕食時だけは一緒にいられるように自分なりに調整したりもした)
ひとつひとつリカルドは、彼女とのことを思い出しても、一体何が悪かったのか。理解出来なかった。
(何故だ……好意も感じていたし、上手くいっていると思っていた。だから……俺は)
いつも騒がしいワーウィックも、スイレンが出て行ったことを知ってリカルドの受けた強い衝撃を察してはいるのか。大人しく隣に座って、何も言わなかった。
(……自分に出来ることは、全部して来たつもりだった。隣国から連れ去ることになった彼女の暮らしやすい環境を整え、婚約者だったイジェマとの婚約解消を急ぎ、外で仕事がしたいというのも心配ではあったが許容した。竜騎士としての仕事と領地を抱える貴族としての仕事の合間に時間を作り一緒に出掛けたり、一人で取る食事が味気ないことを知っているからなるべく夕食時だけは一緒にいられるように自分なりに調整したりもした)
ひとつひとつリカルドは、彼女とのことを思い出しても、一体何が悪かったのか。理解出来なかった。