【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
(明日起きたら、何て言おうか。これから一緒に何をしようか。スイレンは、俺に何をして欲しいと思うのだろうか。これからは……素直に彼女に聞こう)

 リカルドは、そう心に決めた。

 言葉足らずとワーウィックに言われたのが、思ったよりも堪えたからだ。

 確かにリカルドには、言葉が足りない。ブレンダンのように、自分の気持ちを素直に伝えられるなら、今回のように彼女を不安にして、思いつめさせるような結果にはならなかったのではないか。

 いつも心の中で騒がしいワーウィックは、一応気を使っているようだった。今は心を閉ざしているのか、心の繋がりが全く感じられない。

 竜騎士になって後悔したことはないが、ワーウィックとの掛け合いをたまに面倒になることもある。

 しんとした静かな黒い夜の中、世界にスイレンと二人きりなような気もして、それも悪くないなとリカルドは思った。


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