【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
とんと不意に胸に飛び込んできた柔らかな感覚に、リカルドは慌てた。幻のように現れたスイレンの栗色の髪が揺れ、彼女の花のような匂いが鼻をくすぐる。
「……スイレン? なんでここに?」
信じられない思いで見れば、王都の自分の家で帰りを待っていてくれているはずのスイレンだった。
頬にある涙が光り、リカルドの顔を見上げて嗚咽を漏らす。
彼女が何か言いかけたところで、リカルドは反射的にロープを切ってくれた仲間が残していったナイフで迫ってきた刃を止めた。
そこにいたのは、近衛騎士のジャック・ロイドだ。
彼の姿があることには驚いたものの、一気に全ての謎が解けた。何故ガヴェアの魔法使いがここに居て、自分とワーウィックを狙い撃ちにしたのか。
何個かの謎が、一本の線で繋がったのだ。
「……ロイド。お前だったか」
ワーウィックが自分の竜騎士を選ぶ時に、最後の二人となったのだ。リカルドも、その事は覚えていた。
選ばれなかった失意の中近衛騎士に転向したとは聞いていたが、まさか選ばれた側であるリカルドに恨みを残しているとは露ほども思わなかった。
「……スイレン? なんでここに?」
信じられない思いで見れば、王都の自分の家で帰りを待っていてくれているはずのスイレンだった。
頬にある涙が光り、リカルドの顔を見上げて嗚咽を漏らす。
彼女が何か言いかけたところで、リカルドは反射的にロープを切ってくれた仲間が残していったナイフで迫ってきた刃を止めた。
そこにいたのは、近衛騎士のジャック・ロイドだ。
彼の姿があることには驚いたものの、一気に全ての謎が解けた。何故ガヴェアの魔法使いがここに居て、自分とワーウィックを狙い撃ちにしたのか。
何個かの謎が、一本の線で繋がったのだ。
「……ロイド。お前だったか」
ワーウィックが自分の竜騎士を選ぶ時に、最後の二人となったのだ。リカルドも、その事は覚えていた。
選ばれなかった失意の中近衛騎士に転向したとは聞いていたが、まさか選ばれた側であるリカルドに恨みを残しているとは露ほども思わなかった。