【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
「そうか……良かった。じゃあ、これからは俺と一緒に暮らそう。俺は一応貴族だし、自分自身でも、それなりに稼いでいる。だから、君一人を養う事は、なんてことはない。死の間際、絶望の中にあった俺の心を慰めてくれた君に。お礼代わりと言ってはなんだが、これから先は決して不自由はさせない」
律儀で真面目なリカルドの提案は、彼に好意を持っているスイレンにとっては願ってもないことだった。
それでも、そんなつもりでした訳ではないのにと思ってしまう。
自分の得になるからとか、彼から何かお礼が欲しいからと、人目を忍んで早朝リカルドに会いに行っていた訳ではない。
ただただ、彼に会いたくて。少しでも顔を見て、その声が聞ければと、それだけしか考えていなかった。
それだけしか、望んでいなかったのに。
律儀で真面目なリカルドの提案は、彼に好意を持っているスイレンにとっては願ってもないことだった。
それでも、そんなつもりでした訳ではないのにと思ってしまう。
自分の得になるからとか、彼から何かお礼が欲しいからと、人目を忍んで早朝リカルドに会いに行っていた訳ではない。
ただただ、彼に会いたくて。少しでも顔を見て、その声が聞ければと、それだけしか考えていなかった。
それだけしか、望んでいなかったのに。