【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
問いかけるようにリカルドは言うと、躊躇いがちに頷いたスイレンを連れて二階へと上がった。
廊下に敷き詰められたふかふかの絨毯が、粗末な靴を履いたスイレンの足をくすぐって、どこかふわふわとした雲の上を歩いているようだった。
「……ここだ。俺の部屋はすぐ隣だから。何かあったら、何でも言ってくれ」
スイレンは、彼の言葉に特に何にも不思議に思うことなく頷いた。
こうして家の主人の部屋に近い部屋を、伴侶でもない異性に与えるなど有り得ない事だった。けれど、そういう常識を持たないスイレンは、それは気が付くことが出来なかった。
リカルドに導かれるままに、大きな部屋に入りあまりの驚きに悲鳴のような喜びの声をあげる。
美しい女性的な曲線を描く彫刻が至る所に意匠され、内装は落ち着いた薄紅色と濃い茶色を基調に彩られた一室だった。
朝まで暮らしていた隙間風の入る小屋からは、比べるべくもない豪華さだ。
想像もしていなかった夢の世界に来てしまったような喜びを見せるスイレンに、リカルドは満足そうに頷いた。
「風呂とトイレは、こちらだ。使い方は、わかるか?」
廊下に敷き詰められたふかふかの絨毯が、粗末な靴を履いたスイレンの足をくすぐって、どこかふわふわとした雲の上を歩いているようだった。
「……ここだ。俺の部屋はすぐ隣だから。何かあったら、何でも言ってくれ」
スイレンは、彼の言葉に特に何にも不思議に思うことなく頷いた。
こうして家の主人の部屋に近い部屋を、伴侶でもない異性に与えるなど有り得ない事だった。けれど、そういう常識を持たないスイレンは、それは気が付くことが出来なかった。
リカルドに導かれるままに、大きな部屋に入りあまりの驚きに悲鳴のような喜びの声をあげる。
美しい女性的な曲線を描く彫刻が至る所に意匠され、内装は落ち着いた薄紅色と濃い茶色を基調に彩られた一室だった。
朝まで暮らしていた隙間風の入る小屋からは、比べるべくもない豪華さだ。
想像もしていなかった夢の世界に来てしまったような喜びを見せるスイレンに、リカルドは満足そうに頷いた。
「風呂とトイレは、こちらだ。使い方は、わかるか?」