【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
「あのっ……邪魔してしまってごめんなさい。おやすみなさい。リカルド様。ガーディナー様」

 慌ててお辞儀をしてから彼らの反応を待たずに扉を閉めると、スイレンは与えられたばかりの自室へと真っ直ぐに戻った。

 清潔な白いシーツが敷かれた大きなベッドへと入り、それでもいつもの癖で身を丸めてしまう。

 胸が、ドキドキして高鳴る。

(同じ屋根の下に、あのリカルド様が居るんだ。彼とお話しすることだって……夢みたい)

 昨日、彼ともう会えなくなると泣いていた自分が、今置かれている状況が未だ信じられない。

 これは出来の良い夢なのではないかと思えて、その夜スイレンは遅くまで寝付けなかった。



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