【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
1-8 蜜蜂
「良いか。テレザが帰ったら、誰が来てもドアを開けないこと。特にブレンダンは絶対に、駄目だ。わかったな?」
リカルドはそう言い残すと、時間もそう残されていなかったのか。ワーウィックに飛び乗って、城へと帰ってしまった。
みるみる高度を上げて、青い空を飛んで行く竜をほうっと息をつきながら見守る。日差しが強くて、思わず手で目に影を作った。
(きっと……あの人は、社交辞令で褒めてくれたんだとわかってるのに)
でも、それでも、とても嬉しくて。知らず、笑みが溢れてしまう。
本当にスイレンの気分は上がったり下がったり、まるで気まぐれな蜜蜂が飛んでいる軌跡のようだ。心の中が、忙しい。
リカルドには、美しい婚約者が居る。それはわかっていた。でも、少しでも彼に綺麗になったと、外見を褒めてもらえるのは、とても嬉しくて。
「スイレンさん、おかえりなさい。まあまあ……まるで、貴族のお嬢様じゃないか! こっちに来て、良く見せておくれ」
家の中で洗濯ものを畳んでいたテレザは、お洒落をしたスイレンを、手放しで褒めてくれた。
「テレザさん。ありがとうございます。忙しいところすみません。私……着替えたくて。脱ぐのを手伝って貰っても、良いですか?」
リカルドはそう言い残すと、時間もそう残されていなかったのか。ワーウィックに飛び乗って、城へと帰ってしまった。
みるみる高度を上げて、青い空を飛んで行く竜をほうっと息をつきながら見守る。日差しが強くて、思わず手で目に影を作った。
(きっと……あの人は、社交辞令で褒めてくれたんだとわかってるのに)
でも、それでも、とても嬉しくて。知らず、笑みが溢れてしまう。
本当にスイレンの気分は上がったり下がったり、まるで気まぐれな蜜蜂が飛んでいる軌跡のようだ。心の中が、忙しい。
リカルドには、美しい婚約者が居る。それはわかっていた。でも、少しでも彼に綺麗になったと、外見を褒めてもらえるのは、とても嬉しくて。
「スイレンさん、おかえりなさい。まあまあ……まるで、貴族のお嬢様じゃないか! こっちに来て、良く見せておくれ」
家の中で洗濯ものを畳んでいたテレザは、お洒落をしたスイレンを、手放しで褒めてくれた。
「テレザさん。ありがとうございます。忙しいところすみません。私……着替えたくて。脱ぐのを手伝って貰っても、良いですか?」