【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
「紹介しよう。これから、俺たちの家族になるスイレンだ。ガヴェアで捕らえられている時に、俺が何度も助けてもらった。お前も仲良くしてくれたら嬉しい」
「あのっ……スイレン・アスターと申します。クラリス様、よろしくお願いします」
クラリスは目を見開いてから、興味深そうに拙くお辞儀をするスイレンを観察するような目で検分した。
ふふんと何か面白そうな事を見つけたような顔になると、リカルドに当たり前のようにして言った。
「ちょっと、お兄様。私。スイレンとお話ししたいから、お兄様はお茶とケーキでも持って来てよ」
仲の良い兄妹の、気安さからだろうか。クラリスはデュマース家の当主であるはずのリカルドに、まるで使用人のようなことをしろと言った。
「お前な……」
「良いから。せっかくこうして私に挨拶に来てくれたのに、おもてなしもしないなんて出来ないでしょう。それに……正直に言うと、お兄様邪魔なの。女の子二人の会話聞いて楽しい?」
「はー……わかったよ。ケーキと、お茶だな」
赤い髪を掻きながら、リカルドはスイレンにすまなそうな目配せをしてからクラリスの部屋を出て行ってしまった。
「あのっ……スイレン・アスターと申します。クラリス様、よろしくお願いします」
クラリスは目を見開いてから、興味深そうに拙くお辞儀をするスイレンを観察するような目で検分した。
ふふんと何か面白そうな事を見つけたような顔になると、リカルドに当たり前のようにして言った。
「ちょっと、お兄様。私。スイレンとお話ししたいから、お兄様はお茶とケーキでも持って来てよ」
仲の良い兄妹の、気安さからだろうか。クラリスはデュマース家の当主であるはずのリカルドに、まるで使用人のようなことをしろと言った。
「お前な……」
「良いから。せっかくこうして私に挨拶に来てくれたのに、おもてなしもしないなんて出来ないでしょう。それに……正直に言うと、お兄様邪魔なの。女の子二人の会話聞いて楽しい?」
「はー……わかったよ。ケーキと、お茶だな」
赤い髪を掻きながら、リカルドはスイレンにすまなそうな目配せをしてからクラリスの部屋を出て行ってしまった。