【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
ぽとりと最後にクラリスの膝の上に大きな白い花を落として、スイレンは彼女の手を握った。
「本当に……素晴らしいわ。これは、本物のお花なの?」
「生花は、種から咲かせないと無理なので……これは、魔法の花です。時間が経てば幻のように、消えてしまいます。もし、生花が良ければまた後で届けますね」
「ううん……それは、構わないわ。だってこの花が消えてしまったら。また、スイレンさんがここに来て、咲かせてくれるんでしょう?」
「ええ……もちろんです。クラリス様」
(気分が持ち直したみたい……良かった。クラリス様は、本当にリカルド様に似ている……髪の色も、同じだし……)
それだけで。ただ、それだけで初対面とは思えぬくらいの好意を彼女に持ってしまう。
そうした思わぬことでも、リカルドに恋をしているのだと、何度だって思い知らされるのだ。
「ありがとう。貴女は優しいのね。ぜひ、お友達になってね。そして、いつか……お義姉様と呼べる日が来るのを、楽しみに待っているわ」
意味ありげに微笑んだクラリスの言葉の意味を遅れて理解したスイレンは、時間差で頬を赤くした。
◇◆◇
「本当に……素晴らしいわ。これは、本物のお花なの?」
「生花は、種から咲かせないと無理なので……これは、魔法の花です。時間が経てば幻のように、消えてしまいます。もし、生花が良ければまた後で届けますね」
「ううん……それは、構わないわ。だってこの花が消えてしまったら。また、スイレンさんがここに来て、咲かせてくれるんでしょう?」
「ええ……もちろんです。クラリス様」
(気分が持ち直したみたい……良かった。クラリス様は、本当にリカルド様に似ている……髪の色も、同じだし……)
それだけで。ただ、それだけで初対面とは思えぬくらいの好意を彼女に持ってしまう。
そうした思わぬことでも、リカルドに恋をしているのだと、何度だって思い知らされるのだ。
「ありがとう。貴女は優しいのね。ぜひ、お友達になってね。そして、いつか……お義姉様と呼べる日が来るのを、楽しみに待っているわ」
意味ありげに微笑んだクラリスの言葉の意味を遅れて理解したスイレンは、時間差で頬を赤くした。
◇◆◇