【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
お茶とケーキを持ってくるはずのリカルドは、なかなか部屋へと戻ってこなかった。余りにも遅いと言って、クラリスはスイレンを迎えに行かせた。
(厨房への道順は大まかに聞いたけど……一度、誰かに確認した方が良いかもしれない)
デュマース邸が、あまりに大き過ぎて広すぎるからだ。スイレンは、元来た道を辿って正面玄関へと急いだ。
それでは階段を降りようとしたところで、スイレンは何人もの興奮した女性達の高い声を聞いた。
リカルド様と呼び掛けている声も聞こえて来るので、きっと探していたリカルドもそこにいるんだろう。
そっと、階段の上から階下の様子を窺った。
「……本当に、申し訳ないが。今日は、どうしても時間が取れないんだ」
リカルドは、困っている様子でそう言った。
「リカルド様。私達とても心配をして、ここのところ眠れぬ夜をずっと過ごしておりました。ぜひ、ガヴェアでの出来事をお聞きしたくって。先ほど、本宅に帰られたという話を偶然聞いて来ましたの。ほんの少しだけでも、構いませんから……」
(厨房への道順は大まかに聞いたけど……一度、誰かに確認した方が良いかもしれない)
デュマース邸が、あまりに大き過ぎて広すぎるからだ。スイレンは、元来た道を辿って正面玄関へと急いだ。
それでは階段を降りようとしたところで、スイレンは何人もの興奮した女性達の高い声を聞いた。
リカルド様と呼び掛けている声も聞こえて来るので、きっと探していたリカルドもそこにいるんだろう。
そっと、階段の上から階下の様子を窺った。
「……本当に、申し訳ないが。今日は、どうしても時間が取れないんだ」
リカルドは、困っている様子でそう言った。
「リカルド様。私達とても心配をして、ここのところ眠れぬ夜をずっと過ごしておりました。ぜひ、ガヴェアでの出来事をお聞きしたくって。先ほど、本宅に帰られたという話を偶然聞いて来ましたの。ほんの少しだけでも、構いませんから……」