【書籍3巻発売中】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
(彼には……彼には、とても美しい婚約者がいるのに)
誤解をさせてしまったら申し訳ないと、スイレンは困った顔をして言った。
「それは、私が勝手にしていたことで。リカルド様は、檻の中で逃げようがなくて……それに、リカルド様には婚約者が……」
「あんな、目立ちたがり屋で潔癖症の女だいきらい」
伏せ目がちにして答えたスイレンに、クラリスは件のリカルドの婚約者イジェマを一刀両断にした。思いもよらぬ言葉にはっとして顔を上げたスイレンに、クラリスは意味ありげに笑った。
「ねえ。お兄様のこと、好きなんでしょ? 頑張ろうよ……私は、全面的に応援するからさ」
「クラリス様……でも。私、平民ですし、元々が敵国ガヴェアの人間です。この国の英雄であるリカルド様とは……」
「そんなの、別に関係ないわよ」
リカルドとは身分も違い過ぎるというスイレンの気弱な主張を、クラリスはすげなく遮った。
誤解をさせてしまったら申し訳ないと、スイレンは困った顔をして言った。
「それは、私が勝手にしていたことで。リカルド様は、檻の中で逃げようがなくて……それに、リカルド様には婚約者が……」
「あんな、目立ちたがり屋で潔癖症の女だいきらい」
伏せ目がちにして答えたスイレンに、クラリスは件のリカルドの婚約者イジェマを一刀両断にした。思いもよらぬ言葉にはっとして顔を上げたスイレンに、クラリスは意味ありげに笑った。
「ねえ。お兄様のこと、好きなんでしょ? 頑張ろうよ……私は、全面的に応援するからさ」
「クラリス様……でも。私、平民ですし、元々が敵国ガヴェアの人間です。この国の英雄であるリカルド様とは……」
「そんなの、別に関係ないわよ」
リカルドとは身分も違い過ぎるというスイレンの気弱な主張を、クラリスはすげなく遮った。