婚約者の愛が重すぎるのでわからせようと思います!




「お、お嬢様…!ま、まさかこれは!」



状況だけ見て、全てを理解したメイドに、私は眉を下げ、頷く。
私のメイドならこの状況が誰の仕業なのか、少し考えればわかるのだ。

何故ならこんなことがもう何度も何度も起きていたからだった。
部屋中を花で埋め尽くされたことなんて、これが初めてではない。
私が何か言えば、ルーカスはそれをどんなことでも覚え、フルーツ、お菓子、ドレスに宝石、とたくさんのもので私の部屋をいっぱいにしてきた。

これがルーカスの愛し方である。

私の話を一から十まで覚え、さらにはプレゼントまで…!
嬉しい!

…と、思う反面。

いつも過剰にもらってばかりで申し訳ない。いくらなんでも贈りすぎだ。

と、思う気持ちもある。

会いたいと漏らそうものなら、昨晩のように、彼の全てを使ってでも会いに来てくれる。
たくさんの愛を囁き、私を見つめて決して離さないルーカスの愛。

幸せを感じると同時に、どこか息苦しくも感じる。
そして何よりその愛ゆえに、いつかルーカスが潰れるのではないかと心配にもなる。
私に会い、私に尽くし、ルーカスの心は満たされ、文字通り元気になるだろう。
けれど、体力は?経済面は?
彼は心を満たすために、かなりの犠牲を払っているのでは?



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