婚約者の愛が重すぎるのでわからせようと思います!
「お嬢様!こんなものが!」
メイドが慌てた様子で私に何かを差し出す。
メイドの手にはメッセージカードがあり、私はそれを受け取った。
『君の1日の最初の時間が素敵なものになりますように』
するとそこにはやはりこの部屋をルーチェの花で埋め尽くしたルーカスからの言葉があった。
ああ、私の最愛の人。
重たいけれど、その愛に胸を高鳴らせずにはいられない。
…けれど、このままではダメだ。
美しいルーチェの花の中。
私はある決意をしたのだった。
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「それで重たい愛をルーカス様にわからせようって?」
「そう。目には目を、歯には歯を、重たい愛には重たい愛をってね」
とあるカフェにて。机を挟んで目の前の椅子に座るアリア・マンチェに、私はつい今朝した決意を表明していた。
彼女は私と同い年であり、幼馴染の伯爵令嬢だ。
たくさんの友人の中でも、特に彼女とは仲が良く、親友である為、一緒に過ごす時間ももちろん多い。
この間、共に湖にピクニックへ行ったのも彼女だ。
今日はそんな彼女と街へとショッピングに来ていた。