婚約者の愛が重すぎるのでわからせようと思います!
「で、わからせるって具体的にどんなことをするの?」
紅茶を一口飲み、ことんと机に置いたアリアは興味深そうに私を見た。その瞳には興味津々と書かれている。
私はそんなアリアに難しい顔をすると、予め用意しておいたメモ用紙とペンを鞄から出した。
それからさらさらと文字を書き始めた。
『私の声は基本、ルーカスに聞かれているの。だからここからは筆談でするわ』
書き終えたメモをスッとアリアに一枚差し出す。
メモの内容を見て、アリアは目を丸くすると、おかしそうにこくんと頷いた。
『ルーカスに重たい愛をわからせるには、私がルーカス以上にルーカスを愛せばいいと思うの。そうすれば、息苦しさや相手への心配をルーカスも感じるはずよ』
「…」
『全部やめて欲しいなんて思わないの。ただ譲歩して欲しいだけ。その第一歩として、わからせるの』
「…なるほどね」
私のメモを見て、アリアがスッと瞳を細める。
「どうだろうね、これ」
それから何故か意味深にそう言って笑ったのだった。


