青春×6
それぞれの前日
「ねえ、花火大会行かない?」
あゆの一言だった。
クラスLINEじゃなくて、
いつものメンバーに送られたグループLINE。
『行きたい!』
『いいね!』
『いつ?』
話は、あっという間にまとまっていく。
メンバーは、
みお、かおる、私、加戸、久保田、紗英ちゃん、福田諒平。
……なんか、
ちょっと不思議な組み合わせ。
でも。
——加戸、いる。
それだけで、
ちょっと嬉しくなる自分がいる。
画面を見ながら、
にやけそうになるのを抑えた。
その日の夜。
スマホが震える。
——久保田
『花火大会の日、成田に告ろっかな。』
「え!?」
思わず声が出る。
『え!?』
そのまま送る。
『せっかくだし』
軽い感じの文。
でも、
その裏にある覚悟みたいなものが、
なんとなく伝わってくる。
『いいじゃん!』
少しだけ迷ってから、そう送った。
驚いたけど、
なんだか嬉しかった。
ちゃんと進もうとしてる感じがして。
花火大会の前日。
何着ていこう、とか。
髪どうしよう、とか。
そんなことを考えながら、
スマホを見ていたとき。
グループLINEに通知が来る。
『ごめん。』
——久保田
「え、なにごと!?」
思わず声が出る。
続けて、
『テストの結果悪すぎて行けなくなった。』
「ええ!?」
一気に現実的な理由。
でも。
——あれ?
告るんじゃなかったの?
少しだけ、残念に思う。
紗英ちゃんに告白するはずだったのに。
そのとき。
個人LINEが来る。
——久保田
『成田と付き合うことになりました。』
「……え?」
一瞬、理解が追いつかない。
まじで?
え、いつの間に?
さっきまで“告る”って言ってたのに。
『まじで!?』
急いで送る。
心臓がちょっと速くなる。
展開、早すぎる。
でも、
「……そっか」
なんだか、すごいなって思う。
ちゃんと気持ち伝えて、
ちゃんと結果出してる。
その行動力に、
少しだけ感心した。
スマホを閉じる。
明日は、花火大会。
楽しみなことが、ひとつある。
——加戸の私服。
「……やば」
思わず笑う。
学校じゃ見れない姿。
どんな感じなんだろう。
似合ってたらどうしよう。
そんなこと考えてたら、
ちょっとだけ緊張してきた。
でも、それ以上に。
楽しみのほうが、大きくて。
そのままベッドに潜り込む。
明日が、
少しだけ特別な日に思えた。
あゆの一言だった。
クラスLINEじゃなくて、
いつものメンバーに送られたグループLINE。
『行きたい!』
『いいね!』
『いつ?』
話は、あっという間にまとまっていく。
メンバーは、
みお、かおる、私、加戸、久保田、紗英ちゃん、福田諒平。
……なんか、
ちょっと不思議な組み合わせ。
でも。
——加戸、いる。
それだけで、
ちょっと嬉しくなる自分がいる。
画面を見ながら、
にやけそうになるのを抑えた。
その日の夜。
スマホが震える。
——久保田
『花火大会の日、成田に告ろっかな。』
「え!?」
思わず声が出る。
『え!?』
そのまま送る。
『せっかくだし』
軽い感じの文。
でも、
その裏にある覚悟みたいなものが、
なんとなく伝わってくる。
『いいじゃん!』
少しだけ迷ってから、そう送った。
驚いたけど、
なんだか嬉しかった。
ちゃんと進もうとしてる感じがして。
花火大会の前日。
何着ていこう、とか。
髪どうしよう、とか。
そんなことを考えながら、
スマホを見ていたとき。
グループLINEに通知が来る。
『ごめん。』
——久保田
「え、なにごと!?」
思わず声が出る。
続けて、
『テストの結果悪すぎて行けなくなった。』
「ええ!?」
一気に現実的な理由。
でも。
——あれ?
告るんじゃなかったの?
少しだけ、残念に思う。
紗英ちゃんに告白するはずだったのに。
そのとき。
個人LINEが来る。
——久保田
『成田と付き合うことになりました。』
「……え?」
一瞬、理解が追いつかない。
まじで?
え、いつの間に?
さっきまで“告る”って言ってたのに。
『まじで!?』
急いで送る。
心臓がちょっと速くなる。
展開、早すぎる。
でも、
「……そっか」
なんだか、すごいなって思う。
ちゃんと気持ち伝えて、
ちゃんと結果出してる。
その行動力に、
少しだけ感心した。
スマホを閉じる。
明日は、花火大会。
楽しみなことが、ひとつある。
——加戸の私服。
「……やば」
思わず笑う。
学校じゃ見れない姿。
どんな感じなんだろう。
似合ってたらどうしよう。
そんなこと考えてたら、
ちょっとだけ緊張してきた。
でも、それ以上に。
楽しみのほうが、大きくて。
そのままベッドに潜り込む。
明日が、
少しだけ特別な日に思えた。

