1度ならず2度までも君に恋をする
 ショッピングモールから帰宅すると、真紘くんの家には私の物が一気に増えた。

 お泊まり用の着替えやパジャマといった衣類、いつも使っているスキンケアやヘアケア用品、さらにはふかふかのバスタオルまで。真紘くんは、私がここで過ごすために必要なものを一式購入してくれた。

 そして何よりも嬉しかったのは、並べて置かれた色違いのマグカップと、新しい食器たち。

 縒りを戻してまだ間もないというのに、それはまるで同棲を始める前の準備期間のようで、胸の奥が温かな気持ちでいっぱいになる。

 私は購入したもののタグやシールを一つひとつ丁寧に剥がし、整理を進めていく。選んでいても楽しかったけれど、こうして片付ける時間も何気嫌いでは無かったりする。

 その傍らで、真紘くんは自分の荷物を少しずつ端に寄せ、私の物をしまう場所を黙々と作ってくれていた。

 一緒に住もうと言葉にされたわけではないけれど、彼が自分のプライベートな空間をここまで私に明け渡し、浸食することを許してくれている。その事実が、何よりも嬉しかった。

 食器のテープを剥がし終えると、それらを洗う。
 そして拭きながらどこにしまおうかを考えているこの時間も楽しい。

 真紘くんもある程度荷物を整理すると、リビングに戻ってきてこちらを見ていた。
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