1度ならず2度までも君に恋をする
ᯓ★
身体が繋がるたびに、痺れるような快感が襲ってくる。けれど、それと同じ強さで胸の奥には引き裂かれるような痛みが走っていた。
私の肌を這う彼の指先も、肩口に押し当てられた熱い吐息も、過去の記憶の中の彼と一致しているけれど、それがむしろ苦しかった。
あの日、私を突き放した冷たい彼と、今こうして私を狂おしく求めている熱い彼。
どちらが本当の真紘くんなのか、もうわからない。
それを考える余裕も私にはとっくに残されていなかった。
(…なんで、こんなに優しく触れるの)
彼に強く抱きしめられるたびに、もしかしたらまだ愛されているのかもと錯覚した。そんな都合良い事が合って、明日になればまた彼が私の元に戻ってきてくれたらいいのにって、そんな希望すら抱いた。だけど、そんなのはきっとない。
シーツを掴む指先に力を込め、私は逃げるように目を閉じた。
きっとこの行為が終わって夜が明けて、雨が止んだ頃にはまたいつもの彼に戻ってしまう。
そんな現実が酷く残酷で、苦しくて思わず涙を零した。こんなに幸せな事と苦しい事が共存する事もあるのだと初めて知った。
真紘くんが少し顔を上げてこちらを見ると、何も言わず優しく目元を親指で拭う。壊れ物を扱う様に大事にするような、そんな優しい触れ方だった。
身体が繋がるたびに、痺れるような快感が襲ってくる。けれど、それと同じ強さで胸の奥には引き裂かれるような痛みが走っていた。
私の肌を這う彼の指先も、肩口に押し当てられた熱い吐息も、過去の記憶の中の彼と一致しているけれど、それがむしろ苦しかった。
あの日、私を突き放した冷たい彼と、今こうして私を狂おしく求めている熱い彼。
どちらが本当の真紘くんなのか、もうわからない。
それを考える余裕も私にはとっくに残されていなかった。
(…なんで、こんなに優しく触れるの)
彼に強く抱きしめられるたびに、もしかしたらまだ愛されているのかもと錯覚した。そんな都合良い事が合って、明日になればまた彼が私の元に戻ってきてくれたらいいのにって、そんな希望すら抱いた。だけど、そんなのはきっとない。
シーツを掴む指先に力を込め、私は逃げるように目を閉じた。
きっとこの行為が終わって夜が明けて、雨が止んだ頃にはまたいつもの彼に戻ってしまう。
そんな現実が酷く残酷で、苦しくて思わず涙を零した。こんなに幸せな事と苦しい事が共存する事もあるのだと初めて知った。
真紘くんが少し顔を上げてこちらを見ると、何も言わず優しく目元を親指で拭う。壊れ物を扱う様に大事にするような、そんな優しい触れ方だった。