1度ならず2度までも君に恋をする
終業後、駅に向かって一人で歩いていた。
頭にあるのは、今日聞いてしまった真紘くんと、あの人気モデルのことばかり。振り払おうとしても、不安は澱のように胸の底に溜まっていく。
歩きながらスマートフォンを眺め、彼に連絡すべきかずっと悩んでいた。一昨日の私のメッセージに対して、返信があったのは昨日の一件きり。一日一通返ってくればいい方だった。
こんな曖昧な関係では、寂しいと素直に伝えることすらできない。ただただLINEの連絡先を眺めることしかできなかった。
そのまま足を進め、歩道橋の階段を上る。
ふと前方に目をやると、見覚えのある背中がそこにあった。
女性と、二人。
女性の方は、眼鏡にマスク、そして地味な服装で身を包んでいたけれど、その立ち姿だけで分かってしまった。昼間の話題の中心にいた、香月さん。
隣にいる相手は、真紘くんだ。
二人は隣り合って歩きながら、何かを親しげに話している。女性は時折楽しそうな声を上げ、対する真紘くんは、いつもと変わらない淡々とした表情を浮かべていた。
ただ見ているだけで、溜息が出るほどお似合いだった。
並んだ時の絶妙な身長差も、都会的なスタイルの良さも。誰もが振り返るような美男美女の二人は、そこにいるだけで絵になる。彼の隣に立つべきなのは、私ではなく彼女のような存在なのだと、残酷なほどに思い知らされる。
頭にあるのは、今日聞いてしまった真紘くんと、あの人気モデルのことばかり。振り払おうとしても、不安は澱のように胸の底に溜まっていく。
歩きながらスマートフォンを眺め、彼に連絡すべきかずっと悩んでいた。一昨日の私のメッセージに対して、返信があったのは昨日の一件きり。一日一通返ってくればいい方だった。
こんな曖昧な関係では、寂しいと素直に伝えることすらできない。ただただLINEの連絡先を眺めることしかできなかった。
そのまま足を進め、歩道橋の階段を上る。
ふと前方に目をやると、見覚えのある背中がそこにあった。
女性と、二人。
女性の方は、眼鏡にマスク、そして地味な服装で身を包んでいたけれど、その立ち姿だけで分かってしまった。昼間の話題の中心にいた、香月さん。
隣にいる相手は、真紘くんだ。
二人は隣り合って歩きながら、何かを親しげに話している。女性は時折楽しそうな声を上げ、対する真紘くんは、いつもと変わらない淡々とした表情を浮かべていた。
ただ見ているだけで、溜息が出るほどお似合いだった。
並んだ時の絶妙な身長差も、都会的なスタイルの良さも。誰もが振り返るような美男美女の二人は、そこにいるだけで絵になる。彼の隣に立つべきなのは、私ではなく彼女のような存在なのだと、残酷なほどに思い知らされる。