何度でも君と忘れられない恋をする


一度家に帰ってラフな私服に着替えてから駅前のカラオケに行くと、立花はよっぽどみんなから気に入られたのか、それともクラス会という名目のイベントに惹かれてきたのか、すでにクラスメイトの半数以上が集まっていた。

そこには伊倉の姿もあった。


「あれ、藍原いんじゃん!珍しい、こういうクラス会とか苦手じゃなかったっけ?」

「まあ…そうなんだけど。伊倉こそ、今日部活じゃなかったっけ?」

「昨日の大雨のせいでグラウンドが使えないんだって。だから急遽オフになったんだよ」


そういえば一昨日から今日の夜中まで大雨が続いていたことを思い出す。


「で、おまえはなんで来たわけ?本気で立花のことが好きになったとか?」

「だから、違うって…。僕だって一応クラスメイトなんだし、来てもおかしくないだろ」

「でも藍原がこういう集まり来るの珍しいじゃん。一年の頃から打ち上げとか来たためしがないだろ?」

「そうだったっけ」


本当は伊倉の言う通り、こういう集まりとかがある時はいつも面倒くさくて適当に理由をつけてはサボっていた。

立花に誘われなかったらこの集まりだっていつも通り来なかっただろう。


「みんなー!遅れてごめん!先に入ってくれててもよかったのに」


待ち合わせ時間から五分が過ぎた頃、主役である立花が白のロングスカートをはためかせてやってきた。
< 9 / 11 >

この作品をシェア

pagetop