俺が好きなのは、お前だ。~男友達の積年の片想い相手はわたしでした~
「それ以前にな。あれ、やべーぞ。あの、谷間。おれ、ガン見しちゃったわ。……おまえ、あの子と毎週会ってる間柄なんだろ。頼れるお兄さんとしてさ、服装に気をつけるよう、言ったほうがいいかもよ」

 この友人は、高校生の妹を持つ兄の立場として、さっき会っただけの彼女のことが、心配なようだ。

 だが、誠治はにべもなく答えた。


「それは、……ぼくの役目じゃないんだよ」


 おれは、あの子の『兄貴』にはなれない。


 *
< 121 / 259 >

この作品をシェア

pagetop