俺が好きなのは、お前だ。~男友達の積年の片想い相手はわたしでした~
「そうだね。小池くんも理想的な父親なんだろうけど、……なんかさ。重たくてさ。そういうの、面倒くさいっていうか、そこまで重たいことを私生活で抱える余裕がわたしにはないんだよね。仕事もいま忙しくてむちゃくちゃ面白いし。それにさ。子ども産まれたら世話するのって結局女のほうじゃん?」
「……きみの場合は、お母さんやお手伝いさんに任せるって選択肢も、あるんじゃないかな」
「多少はそれで通用するだろうけど、最終的には母親でしょう? 責任取るのって、必ず。ニュースとかでさ、犯罪者が現れるとさ、特にその犯罪者の年齢が低いほどに、必ず母親が糾弾されるんだよね。分かるんだけど。分かりたくない自分も、すこしは存在するっていうか……、環境的要因もあるけど、先天的要因はどうしようもないんじゃねって話。――ま」ここで言葉を切り、彼女は下を向いて胸元の豪奢なネックレスをいじりだす。「こういう話。ほかのどの女の子にも絶対できないんだけどね。おまえ犯罪者の肩持つのかって異教徒扱いされるわ。間違いない」
「……きみの場合は、お母さんやお手伝いさんに任せるって選択肢も、あるんじゃないかな」
「多少はそれで通用するだろうけど、最終的には母親でしょう? 責任取るのって、必ず。ニュースとかでさ、犯罪者が現れるとさ、特にその犯罪者の年齢が低いほどに、必ず母親が糾弾されるんだよね。分かるんだけど。分かりたくない自分も、すこしは存在するっていうか……、環境的要因もあるけど、先天的要因はどうしようもないんじゃねって話。――ま」ここで言葉を切り、彼女は下を向いて胸元の豪奢なネックレスをいじりだす。「こういう話。ほかのどの女の子にも絶対できないんだけどね。おまえ犯罪者の肩持つのかって異教徒扱いされるわ。間違いない」