俺が好きなのは、お前だ。~男友達の積年の片想い相手はわたしでした~
丈一郎の顔色から読み取り、男は、ちらり、白い歯を覗かせる。「なんだ。『能力』駆使するまでも無いな。つまらん」
「つまらないんならおれとの会話、早々に打ち切ったらどうですか」
「そうはいかん」と男。「二人の命がかかっている」
丈一郎は絶句する。「……そんなに。事態は深刻なんですか……?」
「虐待がどうの、という話はおまえの嫁さんに相応しい話ではなかったかもしれないが。このまま放置すると。
嫁さんのこころが壊れて、赤子に影響を及ぼす恐れがある。……いまはまだ。
子育て、できているんだよな。おまえの見た限りでは……」
影響、という言葉がずんと丈一郎の胃に響く。重たい。「大丈夫、そうに、見えます……」かろうじて声を発す。そうか、と男は頷くと、
「三ヶ月経っても頻繁に泣いている、という状況だと……。
寝れてないんだろうな。たぶん。おまえ。
嫁さん、寝かせてやれよ? 休日くらい……」
えええ、とまた高い声を出す丈一郎。「なに言ってんすか。綾乃、子どもの世話してるだけっしょ? 育児休暇も取って。
会社で働いているおれが休日も赤子の世話をして。
「つまらないんならおれとの会話、早々に打ち切ったらどうですか」
「そうはいかん」と男。「二人の命がかかっている」
丈一郎は絶句する。「……そんなに。事態は深刻なんですか……?」
「虐待がどうの、という話はおまえの嫁さんに相応しい話ではなかったかもしれないが。このまま放置すると。
嫁さんのこころが壊れて、赤子に影響を及ぼす恐れがある。……いまはまだ。
子育て、できているんだよな。おまえの見た限りでは……」
影響、という言葉がずんと丈一郎の胃に響く。重たい。「大丈夫、そうに、見えます……」かろうじて声を発す。そうか、と男は頷くと、
「三ヶ月経っても頻繁に泣いている、という状況だと……。
寝れてないんだろうな。たぶん。おまえ。
嫁さん、寝かせてやれよ? 休日くらい……」
えええ、とまた高い声を出す丈一郎。「なに言ってんすか。綾乃、子どもの世話してるだけっしょ? 育児休暇も取って。
会社で働いているおれが休日も赤子の世話をして。