俺が好きなのは、お前だ。~男友達の積年の片想い相手はわたしでした~
わたしにはついさきほどまで彼氏がいたわけで、けいちゃんには、長年片想いをしている相手がいる。
仔細は知らない。以前にけいちゃんに訊いたところ『秘密』と言われたのだ。
彼は割り合い、なんでも答えてくれるひとだ。男性のあけっぴろげな生理のことだとか守秘義務を貫いたうえでの仕事の話。高校時代までの女遍歴。(大学時代以降のことなら一緒にいたから大体分かっている)その彼が『秘密』と言うからには、それを無理に聞き出すのも無粋というものだろう。
わたしは残っている野菜をすべて鍋に入れてから、彼に水を向けた。「けいちゃんは、最近仕事は忙しいの」
すると彼は顔を器のほうに向けたままで、
「二十日間休みなし。だから今日は帰された」
「二十日間!?」声が裏返ってしまった。「なにそれ。労基違反じゃないの」
「んなこと言ってもなあ。SEさんなんかもっと働きまくってんからなあ……、おれはまだマシなほうだぜ」
「にしても、働き過ぎじゃ……」
仔細は知らない。以前にけいちゃんに訊いたところ『秘密』と言われたのだ。
彼は割り合い、なんでも答えてくれるひとだ。男性のあけっぴろげな生理のことだとか守秘義務を貫いたうえでの仕事の話。高校時代までの女遍歴。(大学時代以降のことなら一緒にいたから大体分かっている)その彼が『秘密』と言うからには、それを無理に聞き出すのも無粋というものだろう。
わたしは残っている野菜をすべて鍋に入れてから、彼に水を向けた。「けいちゃんは、最近仕事は忙しいの」
すると彼は顔を器のほうに向けたままで、
「二十日間休みなし。だから今日は帰された」
「二十日間!?」声が裏返ってしまった。「なにそれ。労基違反じゃないの」
「んなこと言ってもなあ。SEさんなんかもっと働きまくってんからなあ……、おれはまだマシなほうだぜ」
「にしても、働き過ぎじゃ……」